そもそも清潔感があるユニフォームとは

医療職のユニフォームは、業務上の性質から特に清潔さが求められます。そのため、以下のような加工を施した製品がいいでしょう。
まずは「制菌加工」が施されている製品です。制菌加工は繊維に付着した黄色ブドウ球菌や肺炎かん菌などの有害な菌の繁殖を防ぎ、防臭効果を発揮する技術です。この加工は抗菌防臭加工よりも高度な技術とされています。
そして、「抗菌防臭加工」が施されている製品です。抗菌防臭加工は黄色ブドウ球菌の繁殖を抑えることで嫌な臭いの発生を防ぐ技術です。ただし、人体に有害な菌の繁殖を完全に防ぐわけではありません。また、制菌加工とは目的や効果が異なります。
また、「SEKマークの認証」がある製品も清潔感があると証明できます。SEKマークは、制菌加工や抗菌防臭加工をはじめ、抗カビ加工や抗ウイルス加工など一定の衛生基準を満たした製品に付与される認証マークです。このマークは、一般社団法人繊維評価技術協議会が制定し、清潔・衛生・快適を保証する基準として広く認知されています。SEKは「Sen-i Evaluation Kino」の略で、「Sは清潔」「Eは衛生」「Kは快適」を意味し、このマークがある製品は3要素の基準をクリアしていることが保証されています。SEKマークの認証を受けた製品なら安心して使用できるでしょう。
備わっていると役に立つ機能

まずは「透け防止」です。白や薄い色のユニフォームはインナーが透けてしまう可能性があります。なるべくインナーが透けない、形が分かりにくいデザインを選びましょう。また、静電気の発生を抑える「帯電防止機能」もあると安心です。看護師は患者さんと接する機会が多いので、安心して業務を遂行するためにも帯電防止性のあるユニフォームがいいでしょう。
「防汚加工」も外せません。防汚加工は汚れが付きにくく、洗濯で落としやすくする技術です。主な加工技術として、フッ素樹脂を生地に塗布して表面のでこぼこをなくすことで汚れを防ぐSG(ソイルガード)、生地の表面に機能性ポリマー樹脂を加工して、洗濯や水洗いで汚れを落ちやすくするSR(ソイルリリース)、繊維の断面を加工し、光の反射で汚れを目立ちにくくするSH(ソイルハイド)などがあります。
また、看護師は体を動かすことも多いため、汗が気になる場面も多々あるでしょう。しかし、吸汗速乾機能のあるユニフォームなら汗を素早く吸収・蒸発させるので汗による冷えを防ぎ、清潔感を保つことができるため、患者さんに好印象を与えられます。