ユニフォームはイメージアップにつながる

医療現場において、ユニフォームは欠かせない存在です。なぜなら、誰がどのような立場なのかが一目でわかるからです。職種ごとに色が分けられていると、患者さんも「看護師の○○さん」「理学療法士の□□さん」と名前を覚えやすいでしょう。声をかけやすい環境が整うため不安軽減にもつながり、信頼関係も築きやすくなります。
また、ユニフォームには職場のイメージを向上させる効果もあります。清潔感のある色合いやシンプルなデザインは相手によい印象を与えるため、よく目にする看護師が着ているだけで、病院全体のイメージアップにつながります。
業務がスムーズになる

同じユニフォームを着用することで一体感が生まれ、チームの結束力や協力体制が強化されます。また、役割の意識が明確になり、業務の進行がスムーズになります。看護師としての責任感や緊張感が生じ、オン・オフの区別もつけやすくなるでしょう。
ドレス効果により意識が変化する

ドレス効果とは「人は着用している服に応じた行動を取るようになる」という心理的現象のことです。ユニフォームを着ることで「看護師にふさわしい行動をしよう」と意識するようになるため、責任感をより実感するようになったり、仕事に対する誇りを持ったりするようになります。達成感も得られるため、仕事に対するモチベーションもアップします。今まで以上に仕事に真摯に取り組むようになるでしょう。
職種がわかりやすくなる

どんな職種なのか見た目でわからなければ、患者さんやご家族が混乱してしまう可能性があります。「質問したいことがあるけれど、看護師なのかどうかがわからず、声をかけられない」といった状況になるかもしれません。患者さんやご家族は不安や疲労を抱えています。少しでも緊張を和らげ、心身の負担を軽減する工夫が求められますが、ユニフォームがその一端を担っています。
また、職種が不明確だと患者さんとの信頼関係を築くのに時間がかかります。それに、大きな病院はスタッフの数も多いので、職種の判断がつきにくい場合があります。組織内の人間かどうかの判断も難しくなるため、危機管理の観点からも不安が残るでしょう。「見覚えのある顔だけれど、どの部署の人なのか」といった小さな疑問が、緊急時の対応に多大な影響を及ぼすこともあります。